今月は本当に早かった…
月初めのIntegratedDanceCompany 響-kyoで参加した「障がいとアーツ」での
「Border-境界」からの抜粋発表に始まり、
月中頃の即興イベント「TAIMAN vol.2」先週末の「Time to go」と
ダダダーッと年末のイベントラッシュ、
合間合間には年明けソロのリハ、
と盛りだくさんな12月でした。
今年は過ぎてみれば早く、過ぎ去ってみればあれもこれも今年か、
と思うような一年でした。
個人的にも節目の年齢を迎え、思うことも多く
社会もなんだか色々ザワついていたかのように思います。
最近よく思うことは、「ダンス」てなんだろうね、ということです。
今晩、世界的なダンサー、シルヴィ・ギエムが引退します。
http://mainichi.jp/articles/20151231/k00/00m/040/094000c
「世紀の天才」と言われるものすごいダンサー。
今回の世界ツアーの、日本公演のチケットもソールドアウト続出、
価格高騰したチケットも続出。
知り合いの方でも観に行った方が多く、素晴らしい公演だったそうです。
が、個人的にはあまり興味が湧かなかったのだよなぁ…
映像で観たことしかないですが、
シルヴィ・ギエムは素晴らしいダンサーだということは知っているし、
その方が引退するということに思うところはあったのですが。色々考えてきて思ったのは、自分が経由してきた「ダンス」に
シルヴィ・ギエムの要素が無かったのだな、ということ。
シルヴィ・ギエムは強靭な肉体をもち、バレエ界の女王であり、
世界的にコンテンポラリー・ダンスを牽引してきた人物。
片や自分はコンテンポラリー・ダンスを始めるまで
とくにダンス的な素養も無い人間。
そういったことを考えてみると、自分が求める「ダンス」というものが
見えてくるような気がしました。
どの「ダンス」が正しいだとか、優れている、ということではなく
各々異なる「ダンス」というものを持っている。
自分の「ダンス」をやる、ということと
ダンサーとして他人の「ダンス」作品に出るということ。
今年一年色々な方の作品に出させていただく機会、
様々なシチュエーションで関わらせていただく機会も多く、
「ダンス」に関して色々思わされました。
今年思った「ダンス」にまつわる諸々を持って
来年に活かしていきたいと思います。
まずは年明け一発目、19日の「ダンスがみたい!新人シリーズ14」で
発表するソロ作品「be here」
奇しくも「ダンス」に関する自分が思う、
あれやこれやをぶつけている作品になっています。
難航していますが、面白いというか、興味深い作品に仕上がるかと。
30代に突入し、ひとつギアを入れる感覚というか
そういったものを大切に2016年も精進していきます。
今年も一年お世話になりました。
2016年も皆様にとって、自分にとってよい年になりますことを祈って。
良いお年をお迎えください。
さーて、年越しはシルヴィ・ギエムの「ボレロ」をテレビで観るぞー
なんだかんだ言ったけどきっと感動するんだろうな笑
それが私のシルヴィ・ギエムとの距離感だと思います。