2012/01/10

壁。

安部公房の単行本では「壁」が一番好きです。
でも日記の内容とは全然関係ないんだな。

今日は「ダンスインパクト吉祥寺Vol.1」を観に行ってきたのでその感想を。
久しぶりに観劇の感想書く気がする。
mixi時代はよくやっていたんですが。

チラシによると…
完全採算度外視!超格安で観る、コンテンポラリー・ダンスの祭典
次世代を担うのは彼らだ!
という企画。
あと2月4・5日にもVol.2/3やります。
なんとチケット500円、採算度外視に偽りなさそう。

客席は子どもから大人まで年齢層幅広く
ダンスの公演にしては珍しい感じが。
3グループ出ているからそれぞれ目当てで観に来た人が
ごちゃ混ぜになっている感じが面白かったです。
前に観たCAVAの作品の時も観客層が幅広かったのですが
客席の年齢幅が広いとなんとなく楽しい。

参加アーティストはキリコラージュ・クリタマキ・MOKK

全体としての感想としては吉祥寺シアターという場所でやるというのは
やはり大変なんだろうなぁ、ということ。
小さいハコではなく、大きいハコということは
照明や音響、広い舞台などの空間演出がより大事になってくるということ。
そしてなかなかそうゆう機会(大きなハコでやる)って巡ってこないものなので
企画としても面白い試みなんだろなー、と思う。
なかなか吉祥寺シアターサイズの稽古場探すのも大変だろうから
リハーサルから想像力が求められる。
でも武蔵野文化事業団の主催だから稽古場とかは提供されてたのかも。
詳しいことはわかりませんが。

脱線しますが、稽古場押さえるのってやはり大変だよなーと思う。
本番の場所が想定できるくらいの広さ・条件があって、
ということを考えると。
ジプシー稽古じゃなかなか…ね。
質の良い作品には質の良い稽古、質の良い稽古には質の良い稽古場。
ジプシー稽古で使っているような施設の使用料金で使える稽古場が沢山あれば
良い作品も増えるような気がします。
でも低料金で良い稽古場って多分公共の力使わないと無理なんでしょうね。
そうゆう稽古場増えれば良いのに。
稽古場は腐るほどあっても構わない、って何かに書いてあった。
脱線して、さらに脱線した感じ。
要は安くてどんなグループでも一定期間押さえられるような良い稽古場が
沢山あったら良いのにね、ってことです。

で、話は戻りまして…
初見だったのですがMOKKが空間使い上手かったなー、と。
他の2組に比べて人数が多く出る作品だったということもあるかと思いますが
リフトを多用したり、ギャラリーも利用して垂直方向にも広い。
もともと教会で上演した、「祈り」がテーマの作品のようなので
垂直方向に強いのかなぁとも思いつつ、
久しぶりに群舞も観れて面白かったです。
あと照明や音響(声含む)も空間に負けてない感じがしました。
駐車場やビル、コンテナボックスなど非劇場でも踊っているグループなので
空間への意識が強いんだろうなぁ、と。

ある程度のレベルまでいくと踊りだけじゃなくて
ハコというか、上演場所の空間演出能力が問われてくるのだなと改めて実感。
でもなかなかそうゆうところまで考えが及ばないというか、
作舞に捕われて気にしていられないのかもしれないですね。
空間が上手く使えるかというのがダンスに取っての1つの「壁」ってことか。
…お、まさかの「壁」出てきたよw


グダグダになりそうな気配がしてきたのでこのへんで。
よくよく考えたらあまり寝てないのに今日はもう20時間も起きている。

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