2012/04/23

All we need is…

寒くなったり、暖かくなったり。
三寒四温っていうんでしたっけ?そんな日々ですね。

舞台を観に行ったり、テレビを見ていたりしていて
最近「ニーズ(=need)」ということを良く考える。
なにかを世に作り出す以上は何かの「ニーズ」に応えなくてはいけない、ということ。
人気のあるものやお客さんがつくものは「ニーズ」がある、ということ。
所謂エンターテイメントというものは「ニーズ」に応えているのだと、思う。
そして「ニーズ」は人それぞれ違う。
だから色々な作品があっていいのだと思う。

色々ごちゃごちゃ考えた結果、どんなものであれ人に観せる以上は
「魅せる」ものであり、「心を動かす」ものでなければいけないんだな、と
思うのでありました。
エンターテイメントだ、アートだ、と分類されちゃっていることは多々あるけども
目指すところは「charm」ということにしておくとシンプルで納得がいく。
楽しい作品だろうと、なんか暗い作品だろうと、目指すところはそこな気がした。

その作品を作るのに時間をかけているわけだし、
その作品を観る人も時間をかけて観ているわけだ。
時間をかける、ということは命を捧げていること、とも言える。
そう考えると、良い時間を提供したい。
笑わせるとか、感動させるとか、考えさせるとかを狙うのは難しい。
けれどもなんか良いもの観た、と思ってもらえる「charm」の力を持った
なんか引っかかる作品が作れたら良いですね。
いや、それが一番難しいのかもしれないですけどw

多様な、人それぞれの「ニーズ」に応えるのは正直難しい。
が、なんか引っかかりを持っていたり、「charm」の作品を目指す。
そんなことを思ったので、なんとなく書いておきます。

2012/04/05

動く身体が、動かす身体。

新しい年度になりましら。

事後報告になりますが、昨日「Legend Tokyo」という
ダンス・エンターテイメントのコンペティションの予選会に
梨本威温さん振付のEMPTY INC作品で参加させていただきました。
梨本さんとは去年の夏のROCK IN JAPAN FES.2011のパフォーマンスで
ご一緒して以来、なんやかんやの付き合いで今回お誘い頂きました。

ざっくりと内容を説明すると
ひたすら微速等速で歩き続ける男が、まわりでバリバリ踊っているダンサーに
巻き込まれるように物語というか、関係性が発生していく、という作品で
その「男」の役でした。
いわゆる一般的なストリートダンスとはひと味違った風味を持った作品で
個人的には面白かったのですが
結果を言いますと、残念ながら賞は逃してしまいました。
まだまだ精進が必要、と思いながらも
審査員が言うところの「もっとダンスがみたかった」という言葉が印象的。
「ダンス」ってやはり人によって捉え方は違うのだな、と感じるとともに
若い世代の多い業界なのだからもっと自由であってほしい、とも願う。
自由であることは当然大変なのではあるけれども。
なんとなく、ストリートダンス界の閉塞感を見たように感じました。
ある文脈を守り続けることは大事なことである一方、
もっと外へ開けていて欲しいな、とも思う。
コンテスト主義的になると賞を取ることが重要で
外に開いていこうとする動きに寛容でなくなる感じ。
…いかん、愚痴っぽくなってきてしまったw
要は文脈を守り続けながらも、新しいことに対しても寛容であって欲しいな、
と思ったのです。
もちろん新しいことが全て良いわけではなく、
そこには面白さや質が問われてくる。
精進です。


打ち上げで蒲田のお店を占拠したり
初CLUBでガツガツ踊ったり、騒いだり、マッタリしたり。
フロアで踊っていると、見ている人もなんとなく踊りだす。
動く身体が、身体を動かす。
そうゆう原始的なやりとり、面白かった。
それが「ダンス」で良いんじゃないかな?
アートだとかエンターテイメントだとかコンテストだとか小難しいことは
思い切って抜きにして。


今年は日本人のローザンヌ優勝、「pina」公開、ダンス必修化、
色々と「ダンス」ということが注目されるような気がする。
色々考えさせられることもあるだろうけど、
単純に身体を動かす楽しさとかを大切にしていきたいものです。


…なんだかダンサーっぽい日記ではないかッ!