2015/07/24

弱さの価値は。

梅雨も明けましたね。

先日、6月中旬から取り組んでまいりました、
AdamBenjamin×IntegratedDanceCompany 響-Kyo 「OPEN STATE」
無事終了しました。

国外の振付家とのここまでみっちりとした作業は初めてでしたが、
色々と得るものがありました。

アダムには「筋肉で踊るな!」とやたら言われました笑
多分今までも似たようなことは言われて来ているのだけども
言葉が通じない、ということもあってかズバズバとストレートに伝えようと
してくれたのが功を奏し、その一端を掴めたような気がします。

リハ中に言われて来たことと合点してなるほどなぁ、と思ったのは
初日のアフタートークでも本人が言っていたことなのですが、
アダムが「弱さ」というものを大事にしている、ということ。
身体を扱うことである以上、強さや速さ、テクニックといった
身体的優位性みたいなものがどうしてももてはやされがちではある中で
「弱さ」を大事にする、ということ。

壊れやすさに伴う、繊細さ、丁寧さ。
踊ろうとすることで消えてしまいがちな、感覚や質感。

そういったことを大事にすることで障害の有無に関係なく、
舞台に存在することが出来るのだろうな、と思いました。

踊ろうとすることよりも舞台上で他者を常に感じ、まず在ろうとすること。

これはなにも障害の有無ということだけでなく、
ダンス、演劇、音楽…
人前に立つという表現において共通していることだと思います。
このあたりのことを深めていくことが個人的に興味が在るようで、
今までの自分の興味とも繫がりました。
シンプルで、簡単なようで、出来ていると過信しがちだったり
言葉にしてしまうのは簡単なことなのですが、難しいことです。
これからも過信せずに、取り組んでいきたいと思います。

でもこういった「弱さ」の価値みたいなものって
なにも表現の世界だけに当てはまることじゃないんじゃない?
とも思ったり。
強さや豊かさをひたすらにゴリゴリ押し進めて、見えなくなっていること、
あるんじゃないかな、て思います。
「弱さ」ということに価値を見出すということ、大事な気がします。



さてさて、年明けから意外とババーッと続いていたものが終わり
少し腑抜けているのか、ここ数日はやたら寝たりしながらボケーッとしてます。
しかしながら、週明けから早くも次のものは追い込みです。
言葉とダンスの関係性、こっそり色々考えさせられています。
小さいながらも興味深いショーイングになりそうです。
お時間ありましたら、是非。
以下、詳細です↓



『talking about it』TOKYO Work shop ver.

出演:KEKE 手代木花野 宝栄美希 三橋俊平

2015年8月
1日(土)18:30 ミニワークショップ開催 19:00 開演 アフタートークあり

2日(日)18:30 ミニワークショップ開催 19:00 開演 アフタートークあり

■場所
北千住東口徒歩5分、日の出町団地スタジオ(http://minori.aapa.jp/

■料金
1,500円(オープンクラス、オープンリハーサル参加者は1,000円)

■全てのご予約・問い合わせ
京極朋彦ダンス企画
kyo59.1201(a)gmail.com ※(a)を@に変えて送信下さい。
■スタジオ詳細
http://minori.aapa.jp/2015/05/talking-about-it.html

≪ 『talking about it』Tokyo Work shop企画主旨とご挨拶 ≫

京極朋彦ダンス企画が2012年に京都で発表した作品『talking about it』が

2015年10月、オーストリアはウィーンで、現地のダンサーとともに
再演されることになりました。

それに伴い、振付家の京極が三年前の自身の作品ともう一度向き合うと

同時に、新たに活動拠点を移した東京のダンサー、俳優と出会い、
共同作業をしてみたいという思いから、今回のワークショップを開催すること
となりました。

私は今まで京都を拠点に活動しており、東京のダンサー、俳優と共に

作品を作ったことが殆どありません。
もちろんウィーンのダンサーと共同制作をするのも今回が初めてです。
東京で出演者を募り、劇場をおさえて『talking about it』を上演することも、
出来たかもしれませんが、今回は新たな人、新たな場所と出会うことに
焦点を合わせ、「作品発表」というよりは、
少しフラットにワークショップと、
そのショーイングいう形式を取らせて頂きました。

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