2012/02/05

良ーく考えよー、お金は大事だよー。

アフラック。
こんな書き出しすると保険会社の回し者だと思われそうだ。

気がついたら2月ですね。
早いものです。2012年も12分の1が過ぎてしまいました。
こんなこと言っているうちにまた春が来て、
ジメジメして夏が来て、切ない秋が来て、寒い冬が来る。
ボーッとしていると何もせずに過ぎていってしまいます。
何もせずに人生流れていってくれるのなら楽と言えば楽ですが、
何もしない、というのもまた難しいもので。

さて、舞台の感想でも。

・「un ReVe -コンナ夢ヲ見タ-」 @座・高円寺
知り合いの小山まさしさんが出ていた舞台。
振付でも参加したとのことで。
出てくるダンサーが男女問わずみんなバリバリ動けていて爽快。
身体もキレイだし、テクニックも優れていてウヒャーってなったけども
動きすぎてしまうのも情報過多というか、
ちょっと食傷気味になってしまうのだな、とも。
でもそのへんは好みの問題だったりもしそう。
難しいものだー
個人的には緩急がある身体が好きなんだなぁ、と。


・「揮発性身体論」 @シアタートラム
鈴木ユキオさん、金魚の舞台。
鈴木さんの作品は初見。
激しさと静けさが同居しているような身体。
タイトルにもある「揮発」という言葉、常温で蒸発していく感じ。
多少長いかなー、と思いつつも
舞台装置全く無し、ダンサーの身体のみで90分保たせていたのは
身体の強さがそこにあったからなんだろうなー、と思う。

最近ご縁あって役者さんの舞台に立つ身体を近くで見る機会が
あるのだけれども、
「舞台に立つ身体」というものはあると思う。
それが身体の強さ、かと。


・ダンスインパクト吉祥寺vol.3
vol.2は見逃し、というか「揮発性〜」と被ってしまっていたので。
やはり面白い企画だな〜、と思う。
あまりやる機会のない、それなりの大きさの劇場で
若手というか、次世代の振付家が作品を作るというのは。
コンテストやアワードとは違った良さがある気がする。
まずその場に呼ばれるような活動をしていなくてはいけないわけだけども。

入手さんはまことクラブも観たことないので生で見るのは初。
PVとかでは観たことあるけども、舞台上だと予想以上に華奢。
かと思いきや、動き出したらものすごく硬質というか、ハードな動きで
そのギャップがすげーって感じに。
身体の持っている質と動きの持っている質のギャップが面白かった。

かえるPは…うん、って感じでした。
一瞬ものすごいスピードでカクッてなってしまって
ものすごい恥ずかしかった、客席なのに。
デュオである必要があったのか、というのと
走るっていうのも難しいもんだなーと思った。
去年めちゃくちゃ舞台上を走り回っていたわけだけども、
自分はどう見えてたのだろうか…

サラダラは面白かった。
下手したらコントとも言われかねないギリギリな感じが良かった。
というよりも、そのギリギリ感が余計にダンスを感じさせた。

ところどころの緻密さ、例えば足の運びを揃えるとか、
笑いを誘うネタ?の間のちょっとした動きを揃えるといったところが
身体を浮き上がらせてくる感じで、ダンスな気がした。
身体が浮き上がってくるというか、身体が見えてくる、ということが
ダンスだったりするのかもなーと思ったりする。
だから左官職人とか大工の動きがダンスだと思えたりするのかもしれない。

雑に見えて、実はすごい緻密な感じが良かったです。
そして新宅一平さんがすごくいい身体というか、良い存在感になっていて
個人的に感動しました。
以前からすごい個性的な人なのですが、それだけじゃなくなった感じ。
「un ReVe」に出ていた小山さんもそうですが、
過去に共演した人が良くなっていると素直に嬉しい。
と同時に負けていられないなー、と良い刺激も頂きます。


採算度外視という公演だけに大変かと思いますが、
是非とも続けてほしい企画だなーと思いました。


なんだかんだ言ってもお金というのは大事なものです。
創作の現場だとないがしろ、なぁなぁになりがちな部分ではありますが。
「自分の好きなことやっているんだからお金はいいのよ!」みたいな論も
もちろんわかりますし、そうゆう気概でいたいというか、
そんな気持ちでも構わない作品を作れればいいと思うのですが
なかなか難しいものです。
もちろん「お金」は全てじゃないけども、
創作の現場では「お金」がプロ意識を育てたり、
意識を変えたりすることも事実あると思います。

最近知り合いの制作がひと騒動起こし、失踪しました。
彼女を全面的に否定も肯定も出来ませんが、
負荷が掛かっていたのは事実でしょう。
その負荷が「お金」の多寡で軽減するのかどうかはわかりませんし、
それだけが原因ではないと思います。
なにをもって「プロ」なのか、ということにもつながるだろうし
それ以前の人間関係の問題なのかもしれません。
どこに負荷が、無理が生じているのかということを理解し、
このことへのケアをしていくことが大事なんだろうなぁ、と
他人事のように、偉そうにもそう感じました。
身体にしても、組織にしても、人間関係にしても。
まぁ実際自分がそれ出来てんのか、って言われると自信ありませんが(笑)

「お金」とかそれにまつわる人間のこととか考えこんでしまうから
作品作りになかなか踏み出せない、という面も自分の中にはあるんだろうな。
でもそうゆうものを有無も言わせないような作品作ればいいんだよ!
ってことだとは思います。

色々考えながらも、今年はちょっと挑んでいきたいと思っています。

0 件のコメント:

コメントを投稿