2017/06/24

ミエナイチカラ。

今年の8月いっぱいで終了、ということで行きたいねー、と稽古場で話に挙がった
DIALOG IN THE DARK

ですが既に残りの前売り分は完売。だったら団体予約でいけばいいんじゃない?ということで
4月からリハーサルをしている作品のメンバー+αでリハーサルの一環と託けて
今日体験しに行ってまいりました。

体験した感想としては、
先日参加している研究グループ「BodySynergy」でファシリテーションさせていただく機会があり、
伊藤亜紗さんの著書「目の見えない人は世界をどう見ているか」(光文社)をベースに
「ブラインドウォーク」「ソーシャルビュー」を取り上げた時に
本を読み直していて印象に残った一節を思い出しました。

「目の力によって対象と自分を分断し、境界線をはっきりとさせること、それが近代における「大人になる」ということです。低次の感覚から高次の感覚へ−教育とは、まさに子どもを触る世界から見る世界へ移行させることなのです。」

視界が塞がれることによって生まれる外界への興味や好奇心、
触覚を頼りに世界を認識しようとする身体やその時の怒られた記憶などを思い出し、
子どもが世界を認識しようと色々ベタベタ触っちゃうのがよく理解できました。

目で見えてしまうから境界線が生まれる。
見ているのは輪郭(=境界線)だということ。
境界線があるから分かる、識別する、分ける。

境界線は「差」を生む。だから分かる、しかし分けてしまう、比べてしまう。

現在再演に向けてリハーサル中の「Boder」の初演クリエイションの時に挙がった話なども合わさって、
そうゆうことなんだよなー、て思いました。
「境界線」ていうのは自分の中でやはり大きなトピックなのだ。

今回は知り合いばかりのグループで体験したので全然知らない人たちと体験してみたいなー、
思って早速ファイナルVer.の追加開催に申し込んでしまいました笑

行ったメンバーとリハしている作品や再演の話はまた詳細出たらお知らせします。

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